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軽減税率 8% と 10% をレシートで見分ける方法

公開: 2026年9月16日 ・ 更新: 2026年9月16日 ・ パシャレシ編集部 / 制度の詳細は国税庁の公表情報をご確認ください。

この記事の要点

買い物のあとレシートを見て、「これは 8%、これは 10%」と自分で判定するのは骨が折れます。ところが実は、レシートの側にちゃんと答えが書いてあります。どこを見ればいいのか、そしてなぜ迷う品目が生まれるのか。この記事で整理します。

そもそも 8% になるのは何か

消費税の軽減税率制度で 8% が適用されるのは、次の二つです。

  1. 飲食料品(酒類と外食を除く)— 人の飲用または食用に供されるもの
  2. 週 2 回以上発行される新聞で、定期購読契約に基づくもの

それ以外はすべて標準税率の 10% です。ここで効いてくるのが「酒類を除く」と「外食を除く」という二つの但し書きで、日常の迷いはほぼこの二つから生まれます。

レシートのどこを見るか

1. 品目の横に付いた記号

軽減税率の対象になる品目には、店ごとに決めた記号が付きます。よく使われるのは「※」や「*」で、店によっては「軽」や「8」といった表示を使うこともあります。そしてレシートの欄外に必ず「※印は軽減税率(8%)対象」といった凡例が印字されています。まずこの凡例を探して、どの記号が 8% を意味するかを確かめるのが最短です。

2. レシート下部の税率別合計

品目を一つずつ数えなくても、レシートの下の方には税率ごとに区分した合計金額が並んでいます。表示はおおむね次のような形です。

表示例意味
8% 対象 ¥1,004(内消費税 ¥74)軽減税率が適用された品目の合計と、その消費税額
10% 対象 ¥328(内消費税 ¥29)標準税率が適用された品目の合計と、その消費税額
合計 ¥1,332支払総額

家計簿に内訳を残したいときも、経費として税率ごとに分けたいときも、実務的にはこの二行を見れば足ります。

3. インボイス(適格請求書)としての記載

2023 年 10 月から始まった適格請求書等保存方式(インボイス制度)のもとでは、登録を受けた事業者が発行するレシートに、T から始まる 13 桁の登録番号が印字されます。小売店や飲食店などが発行するレシートは、宛名の記載を省略できる「適格簡易請求書」として扱われるため、レシートの形のまま要件を満たすことができます。

記載されるのは、発行事業者の名称と登録番号、取引年月日、取引の内容(軽減税率の対象である旨を含む)、税率ごとに区分した対価の額の合計、そして税率ごとの消費税額または適用税率です。仕入税額控除のために保存する場合は、この登録番号の有無が重要になります。

迷いやすいケースを整理する

ケース税率理由の要点
スーパーで買った食品8%酒類・外食にあたらない飲食料品
ビール・ワインなどの酒類10%飲食料品から酒類は除かれる
ファストフードの持ち帰り8%その場で飲食させるサービスにあたらない
同じ商品を店内で飲食(イートイン)10%飲食設備で飲食させる役務の提供=外食
出前・宅配ピザ8%食品の譲渡であり、その場で飲食させる提供ではない
ケータリング・出張料理10%相手の指定した場所で調理・給仕する役務
みりん(酒類に該当するもの)10%酒類にあたる
みりん風調味料(アルコール分が低く酒類に該当しないもの)8%飲食料品として扱われる
栄養ドリンク(医薬品・医薬部外品)10%飲食料品に含まれない
清涼飲料水として売られるドリンク8%飲食料品
ミネラルウォーター8%飲用の食品
水道水10%生活用水全般の供給であり飲食料品の譲渡と扱われない
食用の氷8%飲食用
ドライアイス・保冷剤10%飲食用ではない
コンビニで買う新聞10%定期購読契約に基づかない
週 2 回以上発行の新聞の定期購読8%軽減税率の対象
ラップ・洗剤・ティッシュなど日用品10%飲食料品ではない

おもちゃ付きのお菓子はどうなるか

食品と食品以外が一体になって一つの商品として売られているもの(いわゆる一体資産)は、税抜価格が一定額以下で、かつ価額のうち食品が占める割合が一定以上であれば、全体が軽減税率の対象として扱われます。おまけ付きのお菓子や、カップとセットになったギフトなどが典型です。細かい基準については国税庁の資料をご確認ください。

イートインとテイクアウトの境目

同じ商品でも、店内で食べれば 10%、持ち帰れば 8% になります。判定の基準は「販売時点で顧客の意思をどう確認したか」です。そのため、レジで「店内でお召し上がりですか」と尋ねられるわけです。レシートを見ると、同じハンバーガーでも日によって税率表示が違っている、ということが起こり得ます。

家計簿として内訳を残す意味

8% と 10% を分けて記録することには、実利が二つあります。

一つは家計の把握です。同じ「1 万円の買い物」でも、8% 対象が大半なら生活必需品にお金が流れており、10% 対象が膨らんでいるなら嗜好品や日用品が増えている、という読み方ができます。金額だけを追っているときには見えない構造です。

もう一つは、経費を扱う人にとっての実務上の必要性です。仕入税額控除の計算では税率ごとの区分が前提になるため、後からまとめて仕分けようとすると手間がかかります。記録した時点で分かれていれば、その手間が消えます。

パシャレシでの扱い

パシャレシは 1.1 から、レシートの品目行と 8%/10% の軽減税率の内訳を自動で読み取ります。あわせて、インボイス登録番号(T から始まる 13 桁)も抽出して記録に残します。Apple Intelligence 対応機種では端末内の AI が処理し、非対応機種では従来の OCR で読み取ります。いずれの場合も画像は端末の外に出ません。

読み取りが外れた場合は、詳細画面から品目や税率区分を手で修正できます。レシート側の記号が掠れていたり、凡例の印字が薄かったりすると誤読が起きやすいので、保存前にひと目だけ確認しておくと確実です。

ご注意:本記事は制度の一般的な整理であり、個別の取引における税率の判定を保証するものではありません。判断に迷う場合は、国税庁が公表する消費税の軽減税率制度に関する資料、または税理士等の専門家にご確認ください。パシャレシは税務相談・税務アドバイスを行うものではありません。

まとめ

レシートで 8% と 10% を見分けるコツは、品目を一つずつ判定しようとしないことです。まず欄外の凡例で記号の意味を確かめ、次に下部の税率別合計を見る。この二手で内訳はほぼ確定します。迷いやすいのは酒類と外食まわり、そして調味料や飲料の一部ですが、いずれもレシートの表示が最終的な答えを持っています。

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